西部高等産業技術学校とは?
職業訓練校は様々な職業についての知識や専門的な技術、
技能を身に着けるための公的な施設です。
訓練概要
種別・課程
訓練の概要
①施設内訓練(普通課程・短期課程)
自動車整備科 | 普通課程 訓練期間:2年 入校:4月 |
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【訓練の内容】 自動車工学、整備法、検査法、故障原因探求等の理論を幅広く学習します。実技では、エンジン、シャシ、車体、特殊機構等自動車全般の整備作業、溶接及び塗装作業、完成車の性能試験、検査機器による故障原因探求等を行い知識・技能を習得します。また、企業等就業訓練を導入し、実践的な技術を習得します。 |
【養成する人材】 自動車整備に関する基本的な知識・技能の習得により、2級自動車整備士として正確な整備作業ができるとともに、各種の関連資格を取得し即戦力となれる人材、また、第二の営業マンとして挨拶ができ、コミュニケーション能力を備えた人材を養成します。 |
木造建築科 | 短期課程 訓練期間:1年 入校:4月 |
【訓練の内容】 建築に関する理論を幅広く学習し、木造家屋の建築に必要な手工具の取り扱いと手入れ方法、機械・各種工作・組立施工作業、CAD操作等の技能及び関連知識を習得します。また、木造住宅を実際に建築し、実践的な技能を習得します。 |
【養成する人材】 木造在来軸組工法で基本となる手工具の手入れ及び使用法を徹底的に身に付けるとともに、木材の墨付け加工や組立て、内部造作などのより実践的な技能まで段階的に習得することで、将来、建築大工として活躍できる人材を養成します。 |
電気工事・設備科 | 短期課程 訓練期間:1年 入校:4月 |
【訓練の内容】 電気工事、通信工事及びCAD操作に関する知識と実践的な技術を学び、電気工事全般についての知識・技能を習得します。また、修了認定の後に第二種電気工事士免許を取得できます。 |
【養成する人材】 屋内で電気工事作業を行うために必要な第二種電気工事士や種々の関連資格を取得するとともに、CADによる配線設計もできる電気工事・通信工事に幅広く対応できる人材を養成します。 |
エクステリア・造園科 | 短期課程 訓練期間:1年 入校:4月 |
【訓練の内容】 伝統的な庭園の技法から現代のエクステリア工事(ブロック・レンガ積みの外構工事、モルタル塗りなどの左官工事)までの幅広い作業に対する基礎から応用的な技能を習得します。 |
【養成する人材】 造園・エクステリアに関する知識・技能に加え、現場で必要な種々の資格を取得し、一般家庭の樹木の剪定や庭園の施工・外構工事まで幅広い工事に対応できる即戦力となる人材を養成します。 |
設備メンテナンス科 | 短期課程 訓練期間:1年 入校:4月 |
【訓練の内容】 空調設備、給排水衛生設備、給湯設備及び消防設備等の設備業界の様々なニーズに対応する多能工を目指し、必要な関連資格の取得や知識・技能を習得します。 |
【養成する人材】 空調設備、給排水衛生設備、給湯設備、消防設備等に関する設計や施工、保守サービスなど住宅設備業界の様々なニーズに対応する人材を養成します。 |
内装リフォーム科 | 短期課程 訓練期間:1年 入校:10月 |
【訓練の内容】 木造住宅の修理・補強・メンテナンス・模様替え・高齢化社会対応住宅などに関する知識と技術を習得し、関連企業で働ける能力の習得を目指します。 |
【養成する人材】 木造住宅施工やリフォーム実習、給排水衛生施工や左官仕上げ、木工等の基本作業等の訓練により、住宅サービス産業に対する人材を養成します。 |
溶接技術科 | 短期課程 訓練期間:1年 入校:4月 |
【訓練の内容】 基礎的な金属加工の方法や、地場産業で多用されるアーク溶接や半自動溶接、アルミ等の溶接に使用されるTIG溶接など、基本から実践的な技術まで習得します。また、基礎級のJIS溶接技能者評価試験の取得を目指します。 |
【養成する人材】 溶接加工技術の基礎的な知識・技術や職種に必要な関連資格を取得することで実践的作業ができ、将来、溶接工として活躍できる人材を養成します。 |
②委託訓練(短期課程)
離転職者、女性、障害者を対象とし、民間教育機関等を訓練の委託先とし、その機動性を活用した多様な内容の訓練の機会を提供することにより、就労に必要な知識・技能を付与し、離職者の早期就職を支援する。
③在職者訓練(短期課程)
在職者を対象として、業務に必要な技能や資格等を追加して習得させるため、短期間の職業訓練を実施し、技能の向上を支援する。
また、企業団体等のニーズに対応した訓練を設定する「オーダーメイド型在職者訓練」を実施することにより、技能の向上の充実を図る。
在職者を対象として、業務に必要な技能や資格等を追加して習得させるため、短期間の職業訓練を実施し、技能の向上を支援する。 また、企業団体等のニーズに対応した訓練を設定する「オーダーメイド型在職者訓練」を実施することにより、技能の向上の充実を図る。
Q&A
- 応募資格は?
- 絶対に就職しようとする強い意志と、応募する訓練科が必要とする習得能力があれば学歴は問いません。ただし、自動車整備科については、高等学校卒業資格が必要となります。詳細については、「募集科目一覧」を参考にしてください。
- 入校選考はどのようなことをするのか?
- 入校選考は、筆記試験(国語・数学)と面接を行います。筆記試験の出題範囲は、国語、数学とも概ね中学校3年生までに学んだ範囲です。過去の「入校選考問題」を掲載していますので、参考にしてください。
- 追加募集はあるの?
- 募集を行った結果、定員に満たない訓練科については、追加募集を実施します。追加募集は、各ハローワーク(公共職業安定所)等を通じてお知らせしています。
- 必要経費は?
- 教科書、作業服、教材費等の経費は自己負担となります。また、普通課程の入校を希望される方は、入学選考料、入学料、授業料が必要です(短期課程は無料です)。詳しくは、こちらをご覧ください。
- 訓練期間はどうなっているの?
- 4月入校の訓練科は、入校は4月上旬、修了は3月中旬になります。なお、夏期(8月)に20日間程度、冬期(12~1月)に10日間程度の休校日があります。
- 訓練時間は?
- 訓練は月曜日から金曜日までの平日に行います。訓練時間は8時35分からとなっており、主に午前中は教室での教科書を使用した座学を、午後は実習場で様々な機械・機器を使っての実習を16時まで行います。
- 通学方法は?
- 電車やバス等の公共交通機関の利用が原則となりますが、許可を得られた訓練生は自家用車等での通学も可能となります。学校までの通学ルートについては「交通アクセス」を参考にしてください。
- 寄宿舎はあるの?
- 家庭から通学できない訓練生は、寄宿舎(男子寮のみ)が利用できます(ただし、部屋数には限りがあります)。1ヶ月の寮費は、寄宿舎使用料、電気や水道の負担金、食費とで合計1万5千円前後となります。詳細については学校にお問い合わせください。
- 就職支援はどうなっているの?
- 高等産業技術学校には、就職支援専任職員がおり、訓練担当の指導員と協同して訓練生の就職に関する様々な支援を行っています(就職支援)。また、企業への積極的な求人開拓などを通じて、訓練生の適性に応じた就職先を紹介しています。就職について訓練生に必要なことは、絶対就職するという強い信念を持って毎日を頑張ることです。在校中に取得できる資格は全て取得し、自己PRできる人材になってください。高等産業技術学校は、訓練生の就職を全力で応援しています(無料職業紹介業務)。
1日の訓練
自動車整備科
8:35~12:10
【学科訓練】1~4時限
教室:指導員(先生)・訓練生教室での学科の授業の様子です。
近年の自動車は、自動制御や電子部品が多く使用されており、実際に修理するにも構造を十分に理解することが大切です。
自動車の構造理解は、2級自動車整備士技能士試験にも出題されています。
この授業では、電子部品がどのような信号を出力し、それをCPUが受信後、各作動部分への指示を出力していることの流れを勉強しているところです。
【学科訓練】1~4時限
教室:指導員(先生)・訓練生教室での学科の授業の様子です。
近年の自動車は、自動制御や電子部品が多く使用されており、実際に修理するにも構造を十分に理解することが大切です。
自動車の構造理解は、2級自動車整備士技能士試験にも出題されています。
この授業では、電子部品がどのような信号を出力し、それをCPUが受信後、各作動部分への指示を出力していることの流れを勉強しているところです。
13:10~15:50
【実技訓練】5~7時限手前側は1年生で、エンジン単体の分解・組立の訓練を行っています。この授業は、エンジンの中身にについての理解はもちろん、分解時の注意点や各部品の動きを学び、学科と結び付けて、なぜエンジンが始動できるのかということが理解できるようになります。
写真奥の作業は、2年生で、トラックの車検整備の訓練を実施しているところです。
車検整備の訓練は、就職して一番最初に与えられる仕事で、自動車整備士としては基本の作業となるので、速さと正確性、安全に気を付けながら作業を実施しています。
【実技訓練】5~7時限手前側は1年生で、エンジン単体の分解・組立の訓練を行っています。この授業は、エンジンの中身にについての理解はもちろん、分解時の注意点や各部品の動きを学び、学科と結び付けて、なぜエンジンが始動できるのかということが理解できるようになります。
写真奥の作業は、2年生で、トラックの車検整備の訓練を実施しているところです。
車検整備の訓練は、就職して一番最初に与えられる仕事で、自動車整備士としては基本の作業となるので、速さと正確性、安全に気を付けながら作業を実施しています。
タイヤの脱着作業タイヤの脱着作業では、ホイール部分を傷つけることなく安全にタイヤを取り外せるよう訓練を行います。
タイヤを外した後は、新しいタイヤを取り付け、エア漏れの点検を実施し、別の機械でバランスを取って取り付けます。
タイヤを外した後は、新しいタイヤを取り付け、エア漏れの点検を実施し、別の機械でバランスを取って取り付けます。
エンジン分解作業エンジンを分解しシリンダーヘッドにバルブを取り付けているところです。
この作業では正確さが求められますので、誤って取り付けてしまうと、エンジン内での気体の圧縮が上がらないこととなり、点火できなくなります。
点火できないと、エンジンはかからないので、ミスの許されない作業です。
この作業では正確さが求められますので、誤って取り付けてしまうと、エンジン内での気体の圧縮が上がらないこととなり、点火できなくなります。
点火できないと、エンジンはかからないので、ミスの許されない作業です。
12:10
【昼食休憩】昼の休憩時は、同じ自動車整備科の訓練生と昼食を食べながら、みんなでワイワイ楽しく過ごしています。
【昼食休憩】昼の休憩時は、同じ自動車整備科の訓練生と昼食を食べながら、みんなでワイワイ楽しく過ごしています。
15:50
【清掃】1日の訓練の終わりの清掃作業です。
オイルこぼれなどでフロアが汚れた状態だと、次の日からの安全な訓練は出来ません。
気持ちよく安全に訓練を継続していくため、1日の終わりには必ずみんなで清掃を実施しています。
【清掃】1日の訓練の終わりの清掃作業です。
オイルこぼれなどでフロアが汚れた状態だと、次の日からの安全な訓練は出来ません。
気持ちよく安全に訓練を継続していくため、1日の終わりには必ずみんなで清掃を実施しています。
16:00
【終礼】終礼では、その日の訓練での良かったこと、反省点などを、指導員や他の訓練生に伝えることで、翌日からの目標や課題を見つけることができます。
目標や課題を持って毎日の訓練を続けていくことで、出来ることがどんどん増えていきます。
【終礼】終礼では、その日の訓練での良かったこと、反省点などを、指導員や他の訓練生に伝えることで、翌日からの目標や課題を見つけることができます。
目標や課題を持って毎日の訓練を続けていくことで、出来ることがどんどん増えていきます。
年間の訓練
自動車整備科
トラックの車検実習
トラックは乗用車と違う部分が数多くあり、その整備方法も違うため、車検整備実習も乗用車とトラックは別々に行います。
例えば、トラックの後輪はダブルタイヤと言って、タイヤが2本ずつ左右に取り付けてあります。
このタイヤの脱着方法や注意点など、構造や整備方法について勉強していきます。
例えば、トラックの後輪はダブルタイヤと言って、タイヤが2本ずつ左右に取り付けてあります。
このタイヤの脱着方法や注意点など、構造や整備方法について勉強していきます。
4月
入校式
4月上旬、入校式を行いました。式では、校長から訓練生に対し、各人が夢と希望、そして決意を胸に抱き、高等産業技術学校の“ものづくり”の伝統をしっかり学び、最後まで訓練を全うしてほしいと式辞を述べました。また、入校生代表者から決意表明を行い、訓練がスタートしました。
5月~
技能講習
高等産業技術学校の自動車整備科は、建設機械整備の企業への就職実績もあるため、関連資格として、フォークリフト運転技能講習の資格取得講習を実施しているところです。
この資格は、訓練のカリキュラムに盛り込まれていますので、学校で資格取得が可能です。
この資格は、訓練のカリキュラムに盛り込まれていますので、学校で資格取得が可能です。
4月・5月
工作作業
工作作業は、自動車整備科に入校して1番最初の実習です。
まず、「金のこ」を使用し金属の切断作業、ドリルを使用した穴あけ作業など金属加工について実習をしているところです。
また、加工した金属の平面や直角の出し方についても勉強します。
まず、「金のこ」を使用し金属の切断作業、ドリルを使用した穴あけ作業など金属加工について実習をしているところです。
また、加工した金属の平面や直角の出し方についても勉強します。
6月
点火タイミング確認
エンジンが運転状態になるためには、3つの条件があります。まず爆発の元となる混合気、混合気を爆発させるための圧縮、そして爆発させるための火花です。
しかし、火花はタイミングが悪いと燃焼が起こりませんので、点火タイミングを確認する訓練は、エンジンの整備を行っていく上での基本となります。
写真の作業は、良いタイミングで点火しているかを確認する作業を実施しているところです。
しかし、火花はタイミングが悪いと燃焼が起こりませんので、点火タイミングを確認する訓練は、エンジンの整備を行っていく上での基本となります。
写真の作業は、良いタイミングで点火しているかを確認する作業を実施しているところです。
7月
エンジンの分解・組付
こちらのエンジンは大型自動車のエンジンで、形状がV型となっており、一つのピストンに対して燃焼室が左右にあるエンジンです。
このようなエンジンでも、分解・組付は特殊な部分が多く通常のエンジンと別に、分解・組付の訓練を行います。
このようなエンジンでも、分解・組付は特殊な部分が多く通常のエンジンと別に、分解・組付の訓練を行います。
7・10・1月
オープンキャンパス
年に3回実施しているオープンキャンパスでは、参加者の皆様に、自動車やバイクのエンジンに触れてもらっています。
複数回参加していただいた方を対象に、バイクの2サイクルエンジンの分解・組立を体験していただくこともあります。
オープンキャンパス参加者の皆さんには、エンジンについて詳しい2年生が付いて教えてさしあげますので、未経験者の方でも安心してください。
複数回参加していただいた方を対象に、バイクの2サイクルエンジンの分解・組立を体験していただくこともあります。
オープンキャンパス参加者の皆さんには、エンジンについて詳しい2年生が付いて教えてさしあげますので、未経験者の方でも安心してください。
9月
足回りの分解・組付
自動車を安定して走行させるために、タイヤとボデーの間には、サスペンション(緩衝装置)という部品が取り付けられています。
このサスペンションのことを、自動車整備業界では「足回り」と呼び、この分解・組付作業は乗り心地や走行性能に大きく影響します。
このサスペンションのことを、自動車整備業界では「足回り」と呼び、この分解・組付作業は乗り心地や走行性能に大きく影響します。
10月
故障原因の探求
ベンチエンジン(車両からエンジンとトランスミッションを取り外し、エンジン単体で始動できるようにしたもの)を使用して、仮想的にエンジンに故障個所を作り、不調な状態からその故障個所を探求していく技術を学びます。
この技術は就職先企業で必要な技術であり、即戦力となるために不可欠なものです。
この技術は就職先企業で必要な技術であり、即戦力となるために不可欠なものです。
2月
国家試験受験対策
2年生の後半になると2級自動車整備士技能試験対策として分からないところを徹底的に克服する授業を行います。
写真では、完全合格(2級ガソリンと2級ディーゼル両方合格)を目指して受験対策を行っていることろです。
写真では、完全合格(2級ガソリンと2級ディーゼル両方合格)を目指して受験対策を行っていることろです。
3月
修了式
3月中旬、修了式を行いました。各校約50名の修了生は、お互い仲間同士、支えあい、励ましあって専門知識や技能や技術のほか、様々な資格を取得し、晴れて社会に巣立っていきました。今後は、高等産業技術学校の修了生であることに誇りと自信を持って活躍されることを期待します。